| 1.狭心症 |
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心臓を養う動脈が狭くなっておこる狭心症は、運動時の胸部圧迫感が典型的な症状ですが、無症状でも非常に危険な狭窄病変を認めることがあるため、運動や薬物による負荷を行ってご本人が気づかない心筋虚血がないかを確認するようにしています。狭心症に伴う心筋虚血が疑われれば、CT施行が可能な患者さんに対してはまず64列CTで狭心症の原因となる血管病変を確認しています。そして本当の狭心症の可能性が高ければ、心臓カテーテル検査をお勧めし、必要があればカテーテル検査の当日に経皮的冠動脈形成術(PCI)を施行するようにしております。当院の心臓カテーテル検査の入院日数は一泊2日、もしPCIを施行するなら2泊3日です。
2010年度(1月〜12月)は心臓カテーテル検査を930例施行しました。うち経皮的冠動脈形成術は441例に施行しました。全例で手技は成功し、死亡・脳梗塞・緊急手術・心筋梗塞といった重篤な合併症は1例もありませんでした。 |
| 2.カテーテルアブレーション(特に心房細動) |
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上室性頻拍、WPW症候群、心房粗動、心室頻拍といった不整脈はカテーテル治療で根治できる症例があり、従来適用があればカテーテルでアブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)が行われていました。しかし心房細動に対するアブレーションは難しく、なかなか施行している施設は少ないのが現状です。当院ではアブレーション治療の第一人者である黒飛先生が、定期的にアブレーション治療を行っており、発作性心房細動はいうに及ばず慢性心房細動のアブレーションも適用があれば施行しております。H22年度のアブレーション件数は44例で、内訳は上室頻拍4例、心房粗動3例、発作性心房細動17例、慢性心房細動20例でした。全例で手技は成功し、死亡・脳梗塞・緊急手術といった重篤な合併症はありませんでした。正常リズムにもどった心房細動治療症例中再発が見られたのは8症例でした。再発症例に関しては同意が得られれば再度アブレーションを施行しております。 |
| 3.洞機能不全・完全房室ブロック・心房細動―ペースメーカーを必要とする不整脈 |
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人間の脳は酸素不足に弱く、3秒間以上の心停止で意識が遠のく感じがし、5秒以上の心停止で失神することがあります。失神につながる徐脈性不整脈としては洞機能不全・完全房室ブロック・心房細動の一部があり、心停止時間が長ければペースメーカー植え込み術の適用となります。ペースメーカー植え込み術のH22年手術件数は8例でした。 |
| 4.慢性閉塞性動脈硬化症と腎血管性高血圧(腎動脈狭窄)―末梢動脈の血行再建 |
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下肢動脈の狭窄や閉塞が原因となって下肢の歩行時疼痛や壊死が起こります。下肢動脈の狭窄を拡張する経皮的動脈形成術(PTA)はH22年で16例でした。血行再建の困難な閉塞性動脈硬化症の症例に対してはLDLアフェレーシスによる治療も行なっています。また腎動脈に狭窄があると高血圧(腎血管性高血圧)や腎機能の廃絶が起こりますが、腎動脈の狭窄を広げる経皮的腎動脈形成術(PTRA)は8例でした。 |
| 5.急性心筋梗塞と心不全 |
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重症急性心筋梗塞や心原性肺水腫等の重症心疾患の入院に関してはレスピレーターや種々の回路を駆使して全身管理に勤めています。しかし、一般的には両疾患とも、極度の低心拍出量状態か感染症や腸閉塞などの重篤な合併症がないかぎり、患者さんはおおむね2週間以内に回復し退院されています。 |
| 6.家族性高コレステロール血症 |
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コレステロール(正確には悪玉コレステロールと世間でいわれるLDLコレステロール)の代謝の鍵となるのは、肝細胞などの表面にあるLDL受容体ですが、それが遺伝的に欠損しているのが家族性高コレステロール血症です。LDL受容体の機能が半分異常をきたしているのが家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体、完全に異常をきたしているのが家族性高コレステロール血症ホモ接合体です。ヘテロ接合体の患者さんは全人口の500人に1人、ホモ接合対の患者さんは100万人に1人います。問題はこの疾患に罹患すると、重症のヘテロ接合体症例の一部とホモ接合体の全症例が、LDLアフェレーシスという透析に似た特殊な回路で治療しないと動脈硬化が進行するため、長期間の健康ないし生存が維持できないということです。当院は梅田にあって交通の便が良いため、大阪大学や国立循環器病センターなどからご紹介頂いた患者さんを多くあずかりLDLアフェレーシスを施行しております。同じ疾患で苦しまれる方がおられたらぜひ受診してみてください。 |
| 7.敗血症ショック・腎不全・慢性関節リウマチ・多臓器不全など―血液浄化 |
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循環器内科は全身管理科という特性上泌尿器科とも協力しながら種々の血液浄化回路を運営します。患者さんの病態に応じて血漿交換・エンドトキシン吸着・白血球除去・透析・緩徐式限外ろ過などの種々の回路を管理運営しています。 |
| 8.深部静脈血栓 |
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大腿静脈等の下肢静脈血栓が肺塞栓を引き起こすことはエコノミークラス症候群としてよく知られるようになりました。当院では肺塞栓を起こすリスクの高い腸骨静脈から大腿静脈の大きな血栓症に対しては、一時的もしくは植え込み式に下大静脈にフィルターを留置して肺塞栓を防ぎ血栓を溶解するよう努力しています。軽症例は投薬等によって保存的に治療させていただいています。 |
| 9.生活習慣病 |
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動脈硬化性疾患は、糖尿病・高脂血症・高血圧・内臓脂肪型肥満・喫煙等の生活習慣病を基盤として発症するため、糖尿病グループと連絡を密にしてその予防にあたっています。最近話題のメタボリックシンドロームに関しても、大阪大学の研究グループと交流を重ねながら予防にあたっています。 |