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診療科のご紹介

肛門外科

主な診療疾患

肛門外科領域

 2015年7月に大阪北逓信病院から齊藤医師が異動し、肛門外科を開設して約5年になります。当院の診療の性格(位置づけ)は、近畿肛門疾患懇談会の代表世話人、大腸肛門病学会認定の肛門専門医・指導医、臨床肛門病学会認定の肛門疾患の技能認定医・指導医が複数勤務する肛門診療の基幹的(紹介型)施設です。すなわち、近畿地方の診療所や病院から診断・治療の難しい肛門疾患の症例や、治療後の経過が思わしくない症例が多数紹介される施設です。近畿地方以外でも肛門専門病院である東京の山手メディカル病院や、横浜の松島病院からも紹介を受けています。しかし、紹介状がなくても御自身の電話で外来受診の予約を取ることが出来ますので、お気軽に来院下さい。予約外の受診でも診察時間内であれば待ち時間が発生しますが、可能な限り診察・治療致します。一方、予約して受診された時でも上記の性格上、病状が複雑なために診断や説明の時間が長くなる方もありますので、待ち時間が長くなることがありますが、ご了承下さい。その代りに納得されるまで詳しく説明致します。2019年の1年間に外来を受診された新患の方は2429人です。1年間の全患者数は9529人です。

 痔核(いぼじ)、裂肛(きれじ)、痔瘻(じろう:あなじ)、直腸脱以外に、肛門や直腸がせまいので便の出難い方、出産時に会陰切開を受けて便やおならが辛抱出来ずに漏れる方の診断と外科的治療も行っています。2人の医師が日本大腸肛門病学会の肛門領域の指導医・専門医資格を持ち(その他も今年に日本大腸肛門病学会の専門医試験を受ける予定)、診断基準や手術の内容は肛門疾患診療ガイドラインで推奨されているもの、及び学会のシンポジウムで扱われるレベルの内容を施行しています。

 当院は保険診療なので、診断にも治療にも健康保険が使えます。通常、1割〜3割負担です。入院施設を持つ病院ですが、診療所のように日帰り手術も行っています。2019年の痔核に対する日帰り手術は181例、痔瘻に対する日帰り手術は51例です。入院治療は入院期間が(月曜日、火曜日の手術では3泊4日、金曜日の手術では4泊5日)短いのが特徴です。

 投薬や排便指導による保存的治療を優先していますが、改善が見込めない病態には手術をお勧めしています。1年間の手術件数は1535件(2019年)であり、新患の方が2429人なので、手術を受けた方は約63%です。手術は2-3人の医師が立ち会って行っており、複数の医師の目でチェックを行い、成績の向上と併発症(合併症)の回避に取り組んでいます。

 痔核に対しては(2019年に施行した例数)ジオン®を注射するALTA療法(単独治療103例、併用療法2例)、痔核根治術(526例)、分離結紮法(単独治療33例)、外痔核切除術(27例)であり、これらの治療法を単独、あるいは併用することにより治癒率の向上と、肛門がせまくなるなどの合併症を少なくすることや、形態的な美しさも可能な限り追求しております。 ALTA療法後は日帰りが基本ですが、後期高齢者、抗血栓剤(抗凝固剤、抗血小板剤)を服用中の方は1-2泊入院して頂く場合があります。

 痔瘻に対する手術的治療法はアラビアゴムで治療するシートン法(117例)、肛門括約筋を温存する繰り抜き法(335例)、切開開放術(42例)、肛門周囲膿瘍切開術(17例)です。2019年1年間に複雑痔瘻290例、単純痔瘻194例に根治手術を施行しています。複雑痔瘻の比率が高いのは他院で治療困難な症例や他院における手術後の再発例が多く含まれるからです。

 裂肛に対しては裂肛切除術(12例)、肛門狭窄形成術(60例)を施行しています。肛門狭窄形成術としてSSG法(裂肛や瘢痕を取り除いて肛門外の皮膚と皮下組織を肛門内に移動して切除した部位をおおう方法)、重症例にはVYグラフト(厚みのある、長い皮弁を作成して移動する方法)を施行しています。直腸脱には腹腔鏡手術による直腸固定術、肛門側からアプローチするDelorme法、Altemeir法、Gant・三輪法、Mu-RAL法(直腸粘膜縫縮術)などを施行しております。出産時の会陰切開により括約筋が切れた方には、肛門括約筋に周囲の組織を付けて縫合し、肛門挙筋を同時に縫縮しています。肛門挙筋の縫縮や会陰体の縫合は直腸瘤や直腸膣瘻にも施行しております。腰椎麻酔下に痔核根治手術やSSG(皮弁移動)を受けられた方には種々の鎮痛薬を併用して痛みを少なくする努力をしております。

 直腸肛門管内圧検査を施行して括約筋のしまり具合を評価しています。排便造影を施行し、機能的な排便障害や直腸瘤(直腸が前方の膣の方向に膨らむ)の診断をしています。しかし、過齢や直腸脱の影響で括約筋が緩んだ方に対するバイオフィードバック治療は行っておりません。

 学会や研究会で積極的に発表(口演)し、雑誌に論文を投稿し、施行した診断・治療内容の評価を仰ぎ、診療レベルの維持に努めています。

スタッフ紹介

齋藤 徹
(さいとう とおる)
齋藤 徹
所属診療科 外科
役職 特別顧問
資格 日本外科学会認定医・専門医・指導医
日本消化器外科学会指導医
消化器がん外科治療認定医
日本大腸肛門病学会肛門領域専門医・指導医
日本臨床肛門病学会理事・技能認定医・指導医
近畿肛門疾患懇談会代表世話人
内痔核治療法研究会代表世話人
第3回日本臨床肛門病学会会長
近畿外科学会特別会員
京都大学医学博士
専門分野 肛門外科(大腸肛門)
治療に対するモットー
基本に忠実に適応症を厳選してガイドラインを参照して正しい手順を遵守する。
国内でトップレベルの治療を施行してトップレベルの成績を残す。
昭和52年(1977年)卒。日本大腸肛門病学会肛門領域指導医・専門医・日本臨床肛門病学会理事・倫理委員・編集委員。近畿肛門疾患懇談会代表世話人。内痔核治療法研究会代表世話人。肛門疾患に関連する学会のシンポジウムやワークショップにおいて痔核・痔瘻・裂肛などの領域で演者・座長を務めています。テレビ(5回出演)や新聞・雑誌の記事(依頼されたもの)により肛門疾患の啓発と理解の普及に努めております。
小野 朋二郎
(おの ともじろう)
小野 朋二郎
所属診療科 外科
役職 肛門外科部長
資格 日本外科学会専門医・指導医
日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医・指導医・評議員
日本臨床肛門病学会技能認定医・指導医
日本消化器外科学会専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
専門分野 肛門外科、消化器外科
治療に対するモットー
一人でも多くの患者さんが、良い肛門で良い排便習慣を維持できるようにがんばります。
平成16年(2004年)卒 日本大腸肛門病学会肛門領域指導医・専門医、日本外科学会専門医、日本消化器外科学会専門医。肛門科診療の総本山である旧社会保険中央病院(山手メディカル病院)大腸肛門病センターで佐原力三郎医師の下に肛門科診療を研修し、痔核、痔瘻、裂肛などに対する高い診断能力だけでなく、複数の治療法を施行出来ます。痔瘻に対する繰り抜き手術は得意な治療法です。機能障害の診断にも積極的に取り組んでいます。
宮崎 進
(みやざき すすむ)
所属診療科 外科
役職 肛門外科医長
資格 医学博士
日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内視鏡外科学会技術認定取得(消化器・一般外科)
大阪府立急性期・総合医療センター緩和ケア研修会修了
認定産業医
専門分野 肛門外科、消化器外科
治療に対するモットー
患者様に寄り添い、患者様の求める最善の治療を提供できるように努力します。
錦織 英知
(にしごり ひであき)
所属診療科 外科
役職 肛門外科医長
資格 日本外科学会専門医・指導医
日本消化器外科学会専門医・指導医
日本大腸肛門学会大腸肛門病専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本内視鏡外科学会技術認定取得(消化器・一般外科)
日本がん治療認定医機構認定医
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 評議員
大腸肛門機能障害研究会 世話人
専門分野 肛門外科、消化器外科
治療に対するモットー
病院に来られる患者さんの幸せをおしりから支えていきたいと考えてます。
久能 英法
(くのう ひでのり)
所属診療科 肛門外科
役職 肛門外科医長
資格 外科専門医
呼吸器外科専門医
専門分野 肛門外科、消化器外科
治療に対するモットー
患者さんにとって最良の医療を提供出来る様診療に携わりたいと思います。

診療実績

2015年〜2020年 主な手術実績
内訳
  2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
痔核 180 275 475 553 695 517
痔瘻 112 229 349 436 551 521
裂肛、肛門狭窄 11 43 43 71 76 67
直腸脱 24 68 136 143 78 83
その他 18 49 65 99 135 168
345 664 1068 1302 1535 1356
診療実績
診療実績

症例登録

当院外科では、手術を施行する患者さまの様々な臨床データを前向きに集積し、解析・評価をすることで、様々な臨床研究を行っております。
集積した臨床データや解析結果は、様々な国内外の学会や研究会での研究報告や論文報告に用い、我々が行っている手術術式を公の場で発表したり、議論したりして、新たな手技の開発、習得や、既存の手技の改善などに役立てます。
また、一般社団法人National Clinical Database(NCD)の外科手術・治療情報データベース事業にも協力しています。
一般社団法人National Clinical Database(NCD)の外科手術・治療情報データベース事業とは日本全国の外科手術・治療情報を登録し集計・分析することで医療の質の向上に役立て患者さんに最善の医療を提供することを目指すプロジェクトです。
臨床データの集積や、その解析のために、患者さまへ新たな侵襲を伴う行為を行うことや、患者さまへの治療内容が故意に変更されることは一切ありません。
臨床データの集積・登録に関する説明はこちらをご参照ください。

『臨床データ集積・登録についての説明』へ>

詳しくはこちらをご覧ください>

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