大阪中央病院の外科は各種疾患(消化器領域、乳腺・甲状腺領域、肛門領域など)に対してそれぞれ専門的なトレーニングを積んだスタッフが、時代の最先端といえる治療を実践しております。中でも消化器外科における内視鏡手術(腹腔鏡下手術)手技を用いた低侵襲性治療(身体にやさしい、キズの小さな治療)には最も力を入れております。さらに乳癌、消化器癌等に対する化学療法(抗癌剤治療)に関しても、ガイドラインに準じて施行しております。また、スタッフ全員が外科専門医(日本外科学会)です。
食道疾患: 腹部食道の良性疾患に力を入れております。腹部食道というのは通常の開腹手術では相当大きく切らないと手術できない部位ですが、腹腔鏡を用いれば比較的簡単に術野が展開できるため、内視鏡手術(腹腔鏡下手術)の良い適応と考えています。食道アカラシア(食道無弛緩症)に対する内視鏡手術(腹腔鏡下手術)は大阪大学時代(1994年)に日本で初めて我々が成功させ英文論文として報告しました。(http://www.springerlink.com/content/jq531722n4458m32/) 当院で手術させていただいた8人を加えてこれまで(大阪大学時代も含めた通算で)34人の食道アカラシア患者さんに内視鏡手術(腹腔鏡下手術)を行い満足頂いております。 また、逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニアに対する内視鏡手術(腹腔鏡下手術)も積極的に行っており、腹腔鏡下噴門形成術を14人の患者さんに行わせて頂いております。
胃疾患: 当院の大橋院長は日本で初めて腹腔鏡下胆嚢摘出術を成功させた一人として有名ですが、早期胃癌に対する腹腔鏡下胃内手術という過去の術式にとらわれない画期的な手術法を開発したことで世界的に有名です。(http://www.springerlink.com/content/r2u479q44p7220r0/) 最近では早期胃癌に対しては胃内視鏡(ファイバースコープ)を用いた内視鏡的切除(EMR、ESD)が普及してきており、この手術の適応となる早期胃癌は激減しましたが、現在でも胃粘膜下腫瘍などの一部の腫瘍に適応しています。こういった経緯から、胃疾患に対する内視鏡手術(腹腔鏡下手術)に関して古くから研究してきました。患者さんの社会的な状況と病状に応じて、通常の開腹手術から各種内視鏡手術(腹腔鏡下手術)(胃部分切除、胃2/3切除、胃全摘など)まで幅広く対応しています。 さらには、胃全摘患者さんにおいて、小腸を胃の形に形成して胃を取り除いた部位に当てはめる「パウチ手術」も積極的に取り入れています。標準手術(ルーワイ法など)では取り除いた胃の代わりに細い小腸が食道に吻合されるために、中には手術後に充分な食事摂取ができず苦労される患者さんが存在します。「パウチ手術」では小腸を形成してある程度の容積をもった代用胃が作成できますので、手術後に食事が摂りやすくなるメリットがあります。これまで10人の患者さん(開腹8人、腹腔鏡2人)にこの手術をさせていただきましたが、いずれも安定して食事が摂れるまでに回復しておられます。
日本外科学会専門医・認定医 日本がん治療学会認定医 日本乳癌学会認定医 日本抗加齢医学会専門医 日本ヘリコバクター学会認定医 病態栄養専門医 NSTコーディネーター
目の前にいる患者さんやご家族さんに対して、「もし自分自身の家族だったら」という気持ちを忘れず、 丁寧に最善を尽くせるように頑張ります。