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外科

胆石は大丈夫ですか?

胆石症とは

脂っこい食事により胆嚢は収縮して胆汁を押しだそうとします。この時に胆石があると、一緒に押されて胆嚢と胆管の間の細い部分で引っかかります。その時に強い腹痛が起こります。
また、この時に細菌感染を合併して胆嚢炎となり、高熱を発することもあります。
胆管結石は、時に胆管の一番下の部分で引っかかり、黄疸や膵炎の原因となることがあります。

胆石症

胆石症がご心配の方は、一度外科での受診をお勧めします。

胆汁の流れと胆嚢について
肝臓で作られた胆汁(消化液)は胆管というパイプを通って十二指腸に流れます。その途中に枝分かれしてぶら下がっているのが胆嚢です。胆嚢は肝臓で作られた胆汁を一旦蓄えて、食事の後など必要に応じて収縮することによって胆汁を十二指腸に押し出します。(上右図参照)
どうして胆石ができるのでしょう
食事をしない夜間などは、胆嚢内には濃厚な胆汁が充満しており、いろんな原因で胆汁中の成分が析出して胆石が形成されます。胆石が胆汁とともに胆管に落下することがあり、これを胆管結石と呼んでいます。
胆石症の治療
今まで発作のなかった胆石の場合、将来、症状が起こる可能性はだいたい15%程度と言われています。そのため、発作が起こった時のことを覚悟していれば様子を見ていることも可能です。過去に発作の既往がある方は、その何倍も次の発作の可能性が高いため、治療を受けることをお勧めしています。また、胆管結石は無症状でも治療が必要です。
胆石の治療としては、【1】薬による溶解療法、【2】衝撃波による破砕療法、【3】手術、がありますが、【1】と【2】は対象となる石が限られていること、治療成績が安定しないことなどより、現在ではほとんど行っている病院はありません。【3】の手術についてですが、胆石の発生した胆嚢を摘出してしまうことが基本です。最近ではほとんどの胆石は腹腔鏡下手術によって、小さなキズで手術ができるようになっています。入院期間も数日ですむため、突然の発作に怯えるよりも休日を利用して手術してしまう方も増加しています。
腹腔鏡下手術について
太さ5mm程度のスコープをおなかの中に差し込み、そのほかにも細長い専用の器具を挿入して、小さなキズで内臓の手術を行う手術方法です。通常、おなかの中に炭酸ガスを注入することによって腹壁と内臓の間に空間を作成し、この空間を利用して手術を行います。この方法では、従来の開腹手術に比較して、キズが小さいために、美容的であるだけでなく痛みも少なく、内臓が外気に触れないことで手術後の回復が大変早いことが知られています。
当院の大橋前院長は、この方法を日本でいち早く導入したパイオニアであり、その薫陶を受けて、当院外科では、胆石や胆管結石の患者様に対して、年間100人を越える胆嚢摘出手術を腹腔鏡でおこなっております。さらに、胃癌や大腸癌など多くの病気に対してこの「からだに優しい手術方法」を導入しています。
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