消化器内科
医療設備・装置:上部消化管内視鏡検査
経鼻内視鏡のメリット
大阪中央病院では、平成19年6月から「経鼻内視鏡(鼻カメラ)」を導入しました。「内科外来」にて経鼻内視鏡(鼻カメラ)の予約を受け付けています。
一般的に、胃内視鏡検査(胃カメラ)はのどを局所麻酔しカメラを口から挿入しますが、この方法ではどうしてものどに違和感・苦痛(いわゆるゲェー・ゲェーという咽頭反射)が伴い、どうしても胃カメラは「苦しい」「しんどい」検査と思われていました。
- ●苦痛の少ない経鼻胃カメラ(鼻カメラ)
- 当院では、すでに健康管理センターで導入されていますが、今回一般外来でも導入することとなりました。従来の経口胃カメラ(外径約10mm)と比べ、当院での経鼻胃カメラ(外径4.9mm)は現在の日本では最小口径で、鉛筆よりも細いカメラです。
従来の経口胃カメラ 当センターでの経鼻胃カメラ
鉛筆より細くなります
(先端部外径5.0mm) - ●経鼻胃カメラ(鼻カメラ)の利点
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- 【1】 咽頭反射がほとんどなく、苦痛が少ない。
- 【2】 検査中苦痛が少ないので、モニターで自分の胃を観察できる。
- 【3】 検査中会話ができるので、医師に質問ができる。
- 【4】 前処置の段階で鼻に痛みがある場合は、経鼻胃カメラを使って経口で挿入します。カメラが細いので、以前の経口より楽に検査できます。
- ●経鼻胃カメラの欠点
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- 【1】 鼻中隔の変形や、鼻の炎症をお持ちの方は鼻腔が狭く、鼻からカメラを挿入できないことがあります。
- 【2】 まれに鼻出血を起こすことがありますが、すぐに止血します。
経鼻胃カメラ(鼻カメラ)を受けた方は、90%以上の方が次回も経鼻を希望されます。胃カメラは苦しいので遠慮したいという方は、是非一度、鼻からの胃カメラをお試しください。