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泌尿器科

HoLEP手術

前立腺肥大症に対するHoLEP手術
前立腺肥大症の手術治療は過去には開腹で肥大症を起こしている内腺すべてを摘出する恥骨後式前立腺摘除術が施行されていました。内腺すべてを摘出するので再発の頻度は極めて少なく、良好な排尿状態を得られましたが、開腹のため大きな創が必要で痛みも強く、出血も多い欠点がありました。それに代わる術式として経尿道的前立腺切除が考案され、創がないので痛みが少ない利点はありますが、やはりある程度の出血と再発の欠点がありました。前立腺肥大症を理解するためのイメージとして“みかん”を例にとることがあります。前立腺には外腺という皮の部分と内腺という実の部分があり、芯の部分が尿道と説明します。内腺という実の部分が肥大して芯の尿道を圧迫して排尿の症状を引き起こします。
開腹で内腺をすべて取り出す手術は再発がなくていいのですが、侵襲が極めて大きい欠点 がありました。経尿道的切除では、実の部分を削っていくので果汁にあたる血液が漏れるため出血が多い欠点と、括約筋近くの実が残るので再発の確立が高い欠点がありました
この両者の利点を集約したのがホルミウムレーザーによる前立腺腫核出術(HoLEP)です。
内視鏡手術でありながら皮と実の間をレーザーで剥離し、実の部分をくりぬいて膀胱内で細かくして洗い出します。実と皮の間ではずすので、果汁(血液)が漏れる量は極めて少なく、実の部分も残らないので理論的には再発は起こりません。
ただ、入院期間に関しては、初期には入院期間の短縮が期待されましたが、手術中の膀胱への負担などから術後2〜3日は導尿の管を入れる必要があるのと、抜いて数日は排尿が安定しないことから、従来の経尿道的前立腺切除術と同様の1週間の入院が安全と考えられます。
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