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診療科のご紹介

眼科

主な診療疾患

●白内障
眼球内の水晶体が混濁する疾患で、視力低下、かすみ、まぶしい、近視化などの症状が生じます。その程度に応じて、点眼薬による保存的治療で経過観察を行うか手術治療が必要か判断します。
当科では白内障手術機器として現在最も優れたものの一つであるアルコン社のインフィニティービジョンシステムを導入しています。これにより通常2.4mm程度の切開から行う小切開手術はもちろんのこと、さらに小さな切開創での極小切開白内障手術も行えるようになりました。当院ではいち早く極小切開白内障手術に取り組んできましたが、白内障手術後の経過は大変良好です。このように安全でクオリティーの高い手術を提供しています。
当院では落ち着いて安全に白内障手術を受けていただくという観点から、基本的に入院での白内障手術をお勧めしておりますが、もちろん日帰り手術も可能です。
※白内障手術に使用する眼内レンズについて
大阪中央病院では白内障手術に非球面眼内レンズ、着色眼内レンズなど最新のものを使用しています。それぞれ後述するような利点があり、術後視力の向上を可能な限り追求しています。
【A】非球面眼内レンズ
人の眼には像のボヤケや歪みの原因になる球面収差がもともと存在していますが、これが加齢により増加することが視機能の低下の一因になっています。非球面眼内レンズは若年期の水晶体に近い球面収差を持つように設計されている眼内レンズで、術後の見え方がよりシャープで鮮明になります。

非球面眼内レンズ

【B】着色眼内レンズ
従来使用されてきた眼内レンズは無色透明なものでしたが、自然な色調を提供するという観点から着色眼内レンズが注目されています。次の2点で有効性があると考えられます。

着色眼内レンズ

【1】網膜保護効果
網膜光障害をおこす可能性のある可視光線青色光の進入を軽減することにより、網膜の保護効果があると考えられています。これにより加齢黄斑変性の予防も期待されています。
【2】自然視の獲得
まれに術後一時的にまぶしさや視野が青く見えるという症状が生じることがありますが、これらの可能性を軽減できます。また夜間のコントラスト向上により良好な夜間視力が期待されます。
●黄斑円孔
網膜機能の中心部を黄斑といいます。ここに穴が開く疾患です。
視野の真ん中が見えにくくなります。
治療は硝子体手術を行い、眼内に一時的にガスを充填して穴の閉鎖をはかります。

●黄斑上膜
黄斑の上に膜がはる疾患です。
視野の真ん中が歪む、ぼやける等の症状が出ます。
硝子体手術で不要な膜を取り除くと、徐々に見え方が回復します。

●糖尿病網膜症
糖尿病網膜症は腎症、神経症と並び、糖尿病の3大合併症の一つとして大変重要な疾患です。糖尿病網膜症に関しては、進行してから治療をしてもすでに網膜に障害をきたしていることが多く、視力の回復は困難です。よって、いかに早くみつけ、いかに早く治療するかが大事になります。もちろん糖尿病の状態をよくすることがもっとも大事です。
糖尿病網膜症の治療としては、レーザー網膜光凝固や、内服、注射などによる治療方法があります。進行すると手術が必要な場合があります。どのように治療するか、どのような危険性があるかなどは、その時の糖尿病や網膜の状態によって変わりますので、担当医にお聞きください。

●網膜裂孔、網膜剥離
網膜剥離の程度によって手術方法が変わります。網膜剥離のない網膜裂孔のみの場合には基本的に外来にてレーザー治療を行います。網膜剥離で手術の必要な方には通常1〜2週間程度の入院で手術を行いますが、病状によっては入院が長くなることもあります。
●ドライアイ
眼が乾燥する状態で、近年のVDT作業(パソコンの画面を見て行なう作業)の増加に伴い、ドライアイも増加しています。またシェーグレン症候群という涙腺、唾液腺の分泌能力が落ちる病気もあります。
涙液量を増やすために数種類ある点眼薬を使い分けますが、点眼薬だけで治らない場合は涙点プラグ挿入術、アテロコラーゲン挿入術や涙点閉鎖術も行います。
●角膜疾患
角膜感染症など点滴加療が必要な患者さんにも入院にて対応いたします。
また、最新の角膜形状解析装置を導入いたしましたので、円錐角膜など角膜が変形する疾患で視力が出にくい方へのコンタクトレンズ処方など、こまめな対応が可能です。
●緑内障
緑内障とは、視神経が弱ってきて、視野が欠けてくる病気です。眼圧を下げると緑内障の進行は止まります。
一般的に緑内障、あるいは疑いがあるといわれている方は、閉塞隅角緑内障、開放隅角緑内障、正常眼圧緑内障、高眼圧症に分けることができます。基本的には点眼薬や内服薬を使いながら定期的に視野検査を行って進行が止まっているかを見ますが、場合によって手術が必要になることもあります。
●加齢黄斑変性
脈絡膜新生血管が原因となっているタイプについては抗VEGF抗体(ルセンティス®)の硝子体内注射を行います。
●外眼部
霰粒腫(いわゆる眼ばちこ、ものもらい)、翼状片、眼瞼内反症、結膜弛緩症などの手術を行っております。入院の必要のない外来手術で行っています。
●眼瞼けいれん・片側顔面けいれん
けいれんがひどく、お困りの方にはボトックス®注射を行っております。

眼瞼(がんけん)けいれんとは、目を取りかこむ眼輪筋(がんりんきん)という筋肉が、自分の意思に関係なくけいれんする病気です。
症状は、まばたきが増えたり、まぶしさを感じたりすることから始まり、症状が重くなるとまぶたが開かなくなって、目が見えない状態にまで進んでしまうこともあります。まぶしい光やストレスは、これらの症状を悪化させます。この病気のはっきりとした原因は分かっていません。
症状の進行はゆっくりしていますが、そのまま放っておいて自然に治る病気ではありません。多くの場合は次第にけいれんの回数が増し、日常生活や仕事に大きな支障をきたすことになります。

片側顔面(へんそくがんめん)けいれんとは、顔の筋肉がけいれんする病気です。
顔の筋肉は小さな筋肉の集まりで、それぞれの動きの組み合わせで微妙な表情がつくられます。片側顔面(へんそくがんめん)けいれんは、それらの筋肉が自分の意思に関係なくけいれんします。症状は、片方の目のまわりの軽いピクピクしたけいれんにはじまり、次第に同じ側の額、頬、口、あごなどへ広がっていきます。けいれんの程度が強いと、顔がキューっとつっぱってゆがんだ状態になることもあります。また、けいれんの側に筋肉のマヒが生じてくることもあります。通常は片側にみられますが、まれに両側にみられることもあります。
この病気の原因は、顔の筋肉の運動を支配する神経(顔面神経)が障害されることによるといわれています。そのまま放っておいて自然に治る病気ではなく、日常生活や仕事に大きな支障をきたすことになります。
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